IOS(Internet Of service)は、ブロックチェーンをベースとした次世代のオンラインサービスプロバイダー向けのプラットフォームです
IOSプラットフォーム内のトークンをIOST(Internet Of service Token)といいます。
このIOSTは今後この高速トランザクションの特性を活かし、Dappsの構築を行うプラットフォームとしても活用される予定となっているので、シームレスなブロックチェーンアプリが登場することで期待されています。
スペック
発行日 | 2018年1月 |
トークン名称 | IOST |
総トークン供給量 | 21,000,000,000 IOST |
承認システム | Proof of Believability |
開発者 | Terrence Wang |
高速なトランザクション
イーサリアムに関しては1秒間に7〜15トランザクションを処理できますが、利用者数の増加に伴い現行の処理能力では追いつかなくなっています。
この解決策としてサイドチェーンやクロスチェーン技術などでスケールの問題を解決しようとしていますがどうしても別のチェーンを交えるので送金の仕組みとしてはひと手間増えるため実用的ではありません。
それに比べIOSTについては、シャーディング技術を採用したチェーンを使用しているため1秒間に8,000トランザクションを処理でき最終的には100,000トランザクションを処理できるようになります。
これはリップル(XRP)の1,500トランザクション(1秒)を遥かに上回る処理能力になります。
※シャーディングとは従来1つのノードでトランザクション数を処理していましたが、トランザクションを分割して複数のノードで処理するため高速なトランザクション処理が出来るようにする技術
PoBコンセンサスアルゴリズム
IOSTに採用されているアルゴリズムProof of Believability(PoB)を採用し、ネットワークの非集権性を確保するコンセンサスメカニズムを利用していることです。
ビットコインで採用されているProof of Work (PoW)アルゴリズムは、電力消費が多く、どうしても電気代が安い国に集中してしまう欠点があり必然的に中央集権化してしまいます。
又、コイン単価及び分散率の状況によっては51%攻撃を受けてしまい、正解の認証が不正解となってしまうことで、届くべきコインが別の人へ送金されてしまうという不具合も発生します。
またProof of Stake(PoS)アルゴリズムでも資金を沢山持っている人が承認出来る仕様となっているため、これも資金力があるところに集まってしまうため中央集権化してしまう恐れがあります。
IOSTのPoBでは、SERVIと呼ばれるネットワークへの貢献度を導入しております。
ノードはトランザクションの承認やスマートコントラクトの実行などを行うことでSERVIを獲得することができ、この貢献度が高ければ高いほどブロック生成権(さらに報酬の高い処理)を行える確率が高くなります。
ブロック承認権を得たノードは一度だけブロックを生成することができ、この作業が終わるとこのノードが保有していたSERVIは全て消滅し、また貢献度の積み上げ段階に戻ります。
こうすることで、PoB下では特定のノードがブロック生成をし続けることができないよう非中央集権な状態を保つことができます。
Javascriptでのスマートコントラクト構築
IOSTのスマートコントラクトを構築するには比較的に扱いやすいJavascriptで開発ができる設計になっています。
これはLISK(リスク)と同様のプログラム言語になります。
イーサリアムでのスマートコントラクト開発はSolidity(ソリディティ)という独自言語を習得しなければならず開発ができるまでその仕様を習得しなければいけませんでした。
Javascriptを使用することによりプログラマーはもちろんのことWebデザイナーなどのWebの仕事についている人でも気軽に始められるものになり、かなりハードルを落としたシステム開発が可能です。
IOSTの将来性について
IOSTの将来性については、まだまだメインネットにローンチしたばかりでまだまだ未知数です。
IOSTは運用の仕組みがEOSとよく似ているので、分散力が強いEOSという捉え方も言えると思います。
日本でもコミュニティ活動が活発であるため、日本の取引所にローンチしたときには一気に盛り上がるのではないかと思っております。
またIOSTベースのdAppsも徐々に芽を出し始めるので、EOS vs IOST という流れも無くはないと思います。
期待の仮想通貨の一つとして見守りたいと思います。