前回、Defibox(デファイボックス)、USNの精製方法ななどのDefi(デファイ)によるイールドファーミング(Yield Farming)について記事を書きました。
ただ、このイールドファーミングはほんの一例であり、EOS自体のイールドファーミングが始まったばかりの仕組みで、今後どんどん新しいものがローンチされていくでしょう。
イーサリアムのイールドファーミングとの違い
イーサリアムのイールドファーミングとの大きな違いはガス代(送金手数料)でしょう。
イーサリアムはイールドファーミングの処理をするたびにガス代がかかり、1つの始まりから最終的な利確までに数千〜数万円の手数料がかかってしまいます。
例えばレンディングしてもらえたDefi系トークンをその都度イーサリアムやステーブルコインに利確したらそれ以上のガス代がかかりマイナスになりますし、DAIなどの暗号通貨担保型のステーブルコインの生成や消化をその都度してもかなりのガス代がかかります。
イーサリアムのイールドファーミングの運用の基本は、数百万円相当のETHを保有し、defi系トークンをある程度溜まったら一気に利確し、DAIの生成においては十分な担保率を確保することでガス代を節約することを心がけることになります。
イーサリアムのイールドファーミングはやり方次第では大きい利益を生みますが、やり方を間違えるとガス代で利益をすべて持っていかれるというリスクもあります。
EOSのイールドファーミングの強み
EOSのイールドファーミングの強みは、CPU領域に十分なEOSをステーキングしていれば、実質送金手数料が無料で行えるところです。
利益が出れば、その都度利確してもいいし、EOSのDAIとも言われるUSNの生成の担保率も手数料を気にせず増減もスムーズに行われます。
もう一つの利点は、送金速度が早いということです。
EOSの現時点の1秒間のトランザクション処理能力は約6000回であり、処理をしたらすぐに反映されるので待ち時間からも開放されます。
そう、何かあったらすぐ逃げれるということです。
資産を効率的に回すという考え方
資産を効率よく回すという観点で考えると、ある程度のリスクを容認できるのであればイールドファーミングは資金を増やす方法の1つになります。
※但し、税金面は考慮しない
例えば
- 貯金額 100万円(銀行年利0.001%)
- 内30万円はリスク資産に回せる
- 30万円をEOSにした
- 15万円分のEOSを担保に維持率200%で7.5万円のUSNを生成
(USNの年利約15%+BOXトークン付与) - レンディングDefiにUSNを預け入れ(PIZZA)
(USNの年利約40%+defiトークン付与) - 残り15万円のEOSの内7.5万円をUSDTに両替
- Defiboxに流動性としてEOSとUSDTを提供する(年利 約300%)
注意)年利やトークン付与枚数は参加人数や状況に応じて増減します。
上記を計算したらリスクに回した30万円は、1年放置で約48万プラスの78万円になる計算です。
※上記計算はEOS価格がそのままで、年利もそのままの場合です。
※EOS価格や年利は変動します。
イールドファーミングのリスク
いい事ずくめのイールドファーミングですが、危険性も存在します。
・価格変動リスク
・コントラクトバグハッキングによる資金の盗難
・運営側の資金持ち逃げ
中央集権の取引所よりも、ブロックチェーンの上で運営しているので比較的リスクは少ないのですが、The DAOみたいなことが起こらないこともないので、
金利が高いということはそれなりのリスクが有ることは理解しましょう。
※高金利のため、やめられなくなる依存性にも注意を
リスクを低くする方法とは?
極力リスクが少ないDefiを利用したいものです。
私の見方として、以下のことをチェックしてください。
・上位BPがパートナーとして参加している。
・老舗DEXやdAppsが運営している
・サイトデザインがお粗末ではない
・何で利益を捻出しているかを理解する
・テレグラムチャンネルがあり1000以上の登録者数がある
上記を押さえれば危険度はある程度低くなります。
しかし、100%安全ではないということは理解しましょう。
EOSのDefi一覧
EOSのDefiで比較的リスクが少ないものを紹介します。
■Defibox
イーサリアムで有名なDefiのUniswapのEOS版という立ち位置です。
EOS系のトークンの交換がスムーズに行えるところでもあり、流動性を提供する(2つ種類のトークンをロックする)ことで、手数料一部とBOXトークンを取得できるもので、現時点でのイールドファーミングの中では収益率はかなり高い部類になります。またEOSのDEXの老舗Newdexが運営していることで信用力があります。
※注意 流動性提供の場合価格変動の影響で取得した利益+流動性提供の枚数が減少もしくはマイナスになる場合もありますので極力価格変動の少ない通貨を選択肢ましょう。
■Danchor
EOSを担保にステーブルコインのUSNを生成できるサービスです。生成した分のUSNに応じて年利15%の金利も貰えるので、維持率さえ十分に気をつけていれば金利をもらえつつ安全性を保てます。
ここもNewdexが運営しているので信用力が高いです。応用としてUSNトークンを別のレンディンサービスで運用することによりプラスアルファの金利を得るということも出来ます。
■Pizza
EOS版のCompound(コンパウンド)でレンディングしたり預けているトークンを担保に別トークンを借りたりできるDefiです。
ここはパートナーとしてNewdexやTokenpocket、EOS AuthorityなどのDEXや上位BPなどが参加しているので信用力としてはそこそこと行っていいでしょう。
レンディングすると金利+PIZZAトークン付与という流れになりますが、PIZZAトークン自体があまり価値がないので、レンディングのみに重点を置いたほうが良いかもしれません。応用としてUSNを担保にEOSを借り、USNを生成して、USNをレンディングするレバレッジをかけるやり方も有りかと思います。
その他にも色々ありますが、リスクレベルが不明瞭な部分もあるため、比較的リスクレベルが低いものを紹介しました。
最後に
イールドファーミングはまだ始まったばかりの手法ですが、参加者が増えてくるにつれて旨味がなくなってくることは間違いないでしょう。
以下にリスク管理が調整できて早めに始められるかが、旨味を得られる一つの方法ではないかと思います。
※価格変動や参加者の増大、バグにより利益が思った以上に乗らない場合もあり、反対に何らかの形で損失が発生する場合もありますので、イールドファーミングをする場合は自己責任の上実行してください。
ビットコインは仮想通貨の基軸通貨とも言われており、基本的にどの取引所でも取引できます。
同じビットコインでも、取引所の使い勝手やサービスによって自身に合う取引ができるか異なるため、取引所ごとの特徴を掴むことが重要です。
ここではビットコイン取引におすすめの取引所と、その特徴を紹介します。
bitFlyer
- 2014年からサービスを開始した老舗
- ビットコインやイーサリアムのレバレッジ取引にも対応
- 専用アプリではチャート分析まで可能
bitFlyer(ビットフライヤー)は、ビットコインの取引量で6年連続国内No.1になった取引所です。サービスを開始したのは2014年と、国内取引所の中ではサービス歴が長く、メガバンクも出資していることから将来の成長性も見込めます。
専用のアプリは機能が充実していて、取引量のチェックだけでなくチャート分析まで行えます。
また、Brave(ブレイブ)ブラウザ閲覧報酬のBATを受け取れる唯一の取引所です。
さらにbitFlyerはセキュリティ対策にも力を入れており、これまでハッキングで被害を受けたことがありません。
1回でもハッキングされた所は避けたい」という場合は、真っ先に候補に上がる取引所でしょう。
取引所名 | bitFlyer(ビットフライヤー) |
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最低取引数量(取引所) | 0.001BTC |
取扱通貨数 | 17通貨 |
取引手数料(取引所) | 0.01~0.15% |
入金手数料 | 銀行振込 : 無料クイック入金住信SBIネット銀行 : 無料住信SBIネット銀行以外 : 330円 |
出金手数料 | 220~770円 |
Coincheck
- マネックスグループ傘下の安心感
- 取引手数料・入金手数料が無料
- 最小500円でビットコインが手に入る
Coincheck(コインチェック)は、東証プライム市場に上場しているマネックスグループ傘下の取引所です。
アプリがシンプルで使いやすく、初心者から上級者まで人気があります。
すでに50万人以上のユーザーがコインチェックのアプリで取引していることからも、多くのユーザーの支持を得ていることが分かります。
取扱通貨数は17と多めで、「ビットコインから取引を始めて、ゆくゆくは他の通貨(アルトコイン)も取引してみたい」と考えている方におすすめです。
1回でもハッキングされた所は避けたい」という場合は、真っ先に候補に上がる取引所でしょう。
取引所名 | Coincheck(コインチェック) |
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最低取引数量(取引所) | 0.005BTC以上 かつ 500円(相当額)以上から |
取扱通貨数 | 17通貨 |
取引手数料(取引所) | 無料 |
入金手数料 | 銀行振込 : 無料コンビニ入金 : 770円~クイック入金 : 770円~ |
出金手数料 | 407円 |
楽天ウォレット
【おすすめポイント】
- 楽天ポイントをビットコインに交換できる
- 最短即日で口座を開設できる
楽天ウォレットは楽天グループに属する取引所です。
楽天ポイントをビットコインに交換できるのがメリットで、最低100ポイントから1ポイント1円相当で交換できます。ある程度のポイントが貯まれば現金の出費なしで仮想通貨取引を始められます。
持っているビットコインを楽天キャッシュにチャージすることで、楽天市場での買い物に利用することも可能です。
取引で利益を得るだけでなく、買い物でも仮想通貨を利用したい方におすすめの取引所といえます。
口座開設は最短即日と非常にスピーディなのも特徴です。楽天銀行に口座を持っている場合は本人確認手続きが必要なく、楽天銀行に口座を持っていなくても「らくらく本人確認」を利用すればオンラインで手続きが完結します。
取引所名 | 楽天ウォレット |
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最低取引数量(取引所) | 購入:100円売却:0.0001 BTC |
取扱通貨数 | 4通貨 |
取引手数料(取引所) | 無料 |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 300円 |
LINE BITMAX(ビットマックス)
- 仮想通貨貸出サービスが利用できる
- スマホだけで簡単口座開設が可能
LINE BITMAX(ライン ビットマックス)は、LINEのグループ会社が運営する仮想通貨取引所です。スマホアプリ「LINE」のグループらしく、スマホだけで本人確認も口座開設手続きも完了させることができます。
保有している仮想通貨を貸し出して利益を得られるサービスも提供しており、長期的に稼ぐことも可能です。
公式ブログでは「ビットコインの仕組み・使い方」「本人確認の手順」などの基本的な内容を紹介しています。
仮想通貨初心者でも取引に必要な最低限の知識を身につけられるでしょう。
取引所名 | LINE BITMAX(ビットマックス) |
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最低取引数量(取引所) | 0.00000001 BTC |
取扱通貨数 | 6通貨 |
取引手数料(取引所) | 無料 |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 400円(銀行口座) |
GMOコイン
- 東証プライム上場GMOインターネットの傘下
- 取引手数料・入出金手数料・送金手数料が全て無料
- レバレッジ取引にも対応
GMOコインは「GMOインターネットグループ」を親会社にもつ仮想通貨取引所です。GMOクリック証券で培われた万全な管理体制と、抜け目のないセキュリティ体制が整っています。
取引手数料・入出金手数料・送金手数料が全て無料で、取引に余計なコストがかからない点も魅力的です。
レバレッジ取引にも対応しており、初心者から上級者まで幅広くおすすめできます。
取引所名 | GMOコイン |
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最低取引数量(取引所) | 0.0001 BTC |
取扱通貨数 | 20通貨 |
取引手数料(取引所) | 無料 |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 |
bitbank(ビットバンク)
- 仮想通貨の取引量が国内トップクラスに多い
- 流動性が高いので、瞬時に売却・購入が可能
- 取り扱い通貨数が19種類と多い
bitbankは、仮想通貨取引量で国内No.1に輝いた暗号資産取引所です。
流動性が高いことで、値動きの激しい暗号資産を瞬時に売却・購入できる快適なトレードが実現します。
さらに「オフラインのコールドウォレット」「マルチシグ」によってセキュリティ面でも国内No.1の高い評価を受けている点もメリットです。
日本円の入金もリアルタイムで可能!土日を含めた24時間いつでも日本円を入金できるので、取引チャンスを逃しません。
取り扱い通貨数も19通貨と多いので、マイナー通貨を取引したい方にも向いています。
取引所名 | bitbank(ビットバンク) |
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最低取引数量(取引所) | 0.0001BTC |
取扱通貨数 | 19通貨 |
取引手数料(取引所) | メイカー:-0.02% テイカー:0.12% |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 550円 770円(3万円以上)※日本円の場合 |