NFT(エヌエフティ)といえばEthereum(イーサリアム)で作成されることが多いのですが、仮想通貨EOS(イオス)でもNFTを作成できますので、その方法を説明します。
NFTとは?
NFTとはNon-Fungible Token(ノン・ファンジブル・トークン)(代替不可トークン)の略で、その文字の意味する通り、代替ができない唯一性があるトークンのことを指します。NFTはブロックチェーンの社会実装において、なくてはならないトークンの形式になります。
従来のトークンは代替できるため、お金としての意味合いが大きいものになります。
これに対し、NFTは世界で1個しかない、唯一性があるトークンになります。
改ざんができないブロックチェーンのおかげでトークンの唯一性を証明できるため、NFTが本来の価値を発揮するのはそれを持っている時になります。
つまり、NFTは何かしらの所有権を扱うことに向いていると言えます。
NFTを作成する前準備
EOS上でNFTを簡単に作る一つの方法として、Alcor.exchange プラットフォームを使用して、NFTを作成する方法について説明します。
このプラットフォームは、EOS、Telos、WAXなど様々なEOS姉妹チェーンでNFTを作成できますし、ローカルネットワーク、Jungleテストネットでも作成が可能です。
NFTを作成する前に次のものが必要です。
- EOSアカウントまたはEOS姉妹チェーンアカウント
- NFTの情報を保存するために最低1000バイトのRAM
- NFTに関連付けられる画像リンク
- ScatterやAnchorなどのEOSブロックチェーンに接続できるウォレット
上記が準備できれはNFTは作れますし、必要なものはRAM領域だけなので費用は発生しません。
EOS上にNFTを作成する
それではNFTを作成していきましょう。

ブロックチェーンをEOSを選択してConnect walletをクリックします。

クリックしたらEOSブロックチェーンに接続可能なEOSウォレット一覧が出てきますので、その中から好きなウォレットを選んで接続してください。

接続してEOSアカウントが表示されたら、トップメニューのNFT Marketをクリックします。

NFT Market画面を開いたら+Create NFT tokenをクリックします。

ここでNFTの詳細を入力していきます。
まずはカテゴリーにはどんな種類のNFTかを入力します。今回はトレーディングカードとしてのNFTを作りたいのでcardと入力します。
次は変更不可なパラメーターの設定です。これは一度入力して発行したら二度と変更はできないので慎重に決めます。
次に可能なパラメーターの設定です。ここではNFTを運用する際に変更可能なパラメーターを設定します。
可能なパラメーターのkeyにimgを設定してvalueに画像URLを入力すればNFTに画像を差し込めます。
パラメーターを追加したければAddボタンを押してパラメーターを追加していくことも可能です。

一通りパラメーターを設定しました。もしパラメーターが間違っていた場合は×をクリックすればパラメーターを削除できます。
パラメーターに誤りがなければCreate NFTをクリックします。

bloks.ioにて自分のEOSアカウントにNFTが作成されているか確認してみましょう。できていれば上記のように表示されているはずです。
これでNFTの作成完了です。
NFTを販売してみよう
Alcor.exchange プラットフォームはEthereumのOpenseaのようにNFTの販売も可能ですので、せっかくなので先程作ったNFTを販売してみましょう。

NFT Marketの画面からSell NFT’sをクリックします。

先程作ったNFTが表示されているので、これを販売します。NFTをクリックします。

Sell all items for(EOS amount)の欄に販売したい価格を入力します。入力が終わったらSellボタンをクリックします。

すると無事に先ほど作成したNFTがEOSブロックチェーン上で販売が開始されました。
最後に
仮想通貨EOSのNFTはEthereumに比べるとまだまだ出遅れて入るものの、トランザクションの速さと手数料無料の恩恵はNFTの取り扱いにもかなり便利なものになるのではないでしょうか。
まだEOSができて2年なのでまだまだ伸びしろがあるのは間違いないと思います。